記録。
戦争に負けても、この国は誰にも渡さない
第二次世界大戦終結後GHQに占領された日本を舞台とし、吉田茂とその側近である白洲次郎を中心に描く日本国憲法誕生秘話。
この映画、評価微妙ですよね。
確かに史実に基づく映画としてはちょっと安っぽい気がするし、現行法に対する何かしらの提起としては考慮の余地があまり感じられません(個人的な意見です)。
言うまでも無く我が国日本は敗戦国であり、向こうさんの思惑通りに飼い慣らされていった側面は事実でしょう。
そんな絶対的権力に対し抗う男たちの人間ドラマなのですが、その点についてはなかなか面白く観ることができました。ある意味武力を用いない戦争とも言えるかと。
言われなきゃ中の人が分からないほど吉田茂化した小林薫には驚かされたし、浅野忠信も劇中で言われるほど流暢な英語と言うには程遠い気がしますが、人間臭さ120%で熱い白洲次郎を好演。
他のキャストも非常に豪華でして、大半の人物描写は薄めなのが残念なものの、俳優陣の存在感で画面が引き締まってる気はします。
正直「戦艦大和ノ最期」のエピソードはそれ程必要性感じませんでしたし、豪華な日本人キャストと安い(失礼)アメリカ人俳優さんの食い合わせが滑稽に見えたりとケチはつきますが、先人が独立に懸けた熱い思いは伝わりました。
ちなみに僕、
自分では長らくクールだと思っていたのですが周りからすると熱い男だそうです。
未だに腑に落ちてませんが。