キョンキョン目当てで、永〜らく公開を待っていた本作。
正直なところ、東北の話/家族との絆/娯楽の役割等など、詰め込まれてる内容が多過ぎて消化不良感がすごい。
最後ザザザっとフィクション風でまとめました!みたいな印象を受けてしまった。
このご時世だからこそ、娯楽の役割を声高に伝えてくれるような作品は、娯楽に生かされてる私みたいな人には嬉しいと思うんだけど、
他の要素があることで、このメッセージが薄まってしまって…うぅん。
充希ちゃんとかキョンキョンが言ってた、映画や娯楽への思いは、「ほんとそう!ほんとその通りなの!!!」って思うし、何ならそのパートは観ながら涙出てきちゃったんだけど、それらも鑑賞後はチープに感じてしまったという。
それがとても悔しい。
演者さんの演技自体も良かったから、それも相俟って余計に残念だったなあ。
(訛りが出たり出なかったり、癌で死ぬ間際なのにめちゃ血色良かったり、諸々気になる箇所はあったが)
どんな時代でも専門の場所で娯楽に没頭できることの幸福さ、それがもたらすエネルギーみたいな部分に焦点を絞ってあったら、もっと好きな映画になっただろうなあと。
と、辛口なことを書いたものの、
私が行けばいつでも映画を観せてくれる映画館たち、更に言えば、私が行けばいつでも落語を見せてくれる演芸場たちの存在が、心底ありがたいなあ。と。
そんなことを今まで以上に噛み締めた帰り道ではあります。はい。
それにしてもキョンキョンはやっぱり表情がとてもよいの。