福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」を舞台にした嘘から始まる物語。
2020年に福島中央テレビ開局50周年記念として製作されたオリジナルドラマが劇場に戻ってきました。
コロナ禍にある今をリアルに描いた作品。
長い間地域の人たちに親しまれていた映画館「朝日座」を守るために現れた1人の女性を中心に物語は大きく動きます。
映画を見終わった時登場人物全員のことをすごく好きになっている自分がいました。
すごく人間らしい登場人物たちで現実的な部分をしっかりと隠さずに描いているためまるで本当に存在しているかのようなのです。
また、映画を見ながら「やっぱり映画館は必要だ」と確信する瞬間が多々ありました。
たしかに映画で飢えは凌げない。それでもみんなが生きたいと思う理由にはなれる。
映画館と人のつながりを感じる作品でした。
《鑑賞者:まなは》