あんまり評価高くないね…。確かに逃避行っていう現実味がないテーマで、共感しづらいのかもしれないけど、私は愛に真正面から向き合った熱量のある作品だと思ったけどな。
同性愛の描写って作品になる度に議論になる繊細なテーマだけど、当事者の容認だけでなく、性別を超えた愛の在り方を示すものにもなると思う。性描写が必要以上に多いっていうコメントを見るけど、同性愛において性描写は性別による支配的な関係でないことを示す大事な要素になると思うんだけどなぁ。性的に消費してるっていう意見も見るけど、それは観る人の問題では？
「かわいい」と思っただけで何でもやろうと思えちゃうんだよ。突き離したり、抱き合ったり、感情の起伏がかなり激しい作品だったけど、相手への愛情が何なのか確信してる人なんていないし、だから別れもあるわけだし。むしろ曝け出してくれていてリアルとすら思ったけどな。
10年前に再会してお茶代を割り勘するところで初めて対等になれた気がしたって言うところ、すごく重要な場面だった気がする。10年前のレシートと550円が全てを変えることもあると思う。
