ミナリン

ヒッチャー ニューマスター版のミナリンのレビュー・感想・評価

4.5
30年以上経ってリバイバルされるくらいなので、まあ傑作ですよ

ルトガーハウアーの名演変態技が最大の見所なんだが、
不思議に牽かれ合う主人公の青年と殺人鬼の関係性があってこそ、この映画がカルト化し現在も愛され続ける理由だと思う

パンフで複数の人が指摘するように「BL」的であり、「父と子」の関係性ように見える
殺人鬼はいつでも主人公を殺せる立場に居ながら、いたぶり続け、罪をなすりつけ、かと思えば衆人環視の中に姿を現して大胆な犯行に及ぶ
ジェイソンばりの瞬間移動や追跡能力を見せることからも、意図的にファンタジー的な怪物として描かれてる
ノーカントリーのアントン・シガーも思い出させる(これもパンフで指摘されていた)

「あいつは必ず逃げる」とひとり立ち向かう主人公
殺し合いを通じてお互いを深く理解し合った結果、決着を付けにいくラスト
完全にBLでした
ミナリン

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