ぜる

エスター ファースト・キルのぜるのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「エスター はじめてのさつがい」ということで頑張るエスターの姿を見守る映画。

前作同様に頭はよく切れるし狡猾さも健在なんだけど、ちょっとドジ踏んだりと前作と比べるとあまり洗練されてない感が目立つ。
まぁそこもご愛嬌ということで。

序盤はエスターのどこか異質な感じに恐怖を感じるんだけど、中盤から急にテイストが変わる。
「エスター」を観ていたつもりが気づいたら「モンスター・パーティ」に変わってたと言うべきか…

そこから母親とエスターがずっとバチバチなのめっちゃおもろい。
食べ物に色々混入させて家族の前で冷戦繰り広げるのは笑ってしまった。

ラストの狩る側と狩られる側がスイッチする展開は良かった。
前作を彷彿とさせるような緊迫感を味わえたので満足。

前作ではエスターのことを把握していながらも逮捕まで踏み切らないの何でなの?って思ってたけど、リーナ=エスターということを特定出来ていなかったのかと納得。

「エスター」という作品の魅力を損なうことなく、それでいて新しい要素も加えることで作品としての質は相当高くなっていると思う。
ただ前作のようなものを期待すると肩透かしを食らうかも。
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