冒頭の白い雪の景色から、施設の中で警報を作動したときに黒と赤へと色が移り変わるシーンの掴みが良かった
音楽も素晴らしく雰囲気を盛り上げる大きな要素だと思う
お気に入りは、チョーカーをピンクから黒に変えるラストシーンで、語らずに見せる巧さが光っていたと思う。
1つの映画として見せ方が巧いし、面白いのは間違いないのだが、これがエスターで無ければいけないかというと疑問である。
エスターらしい人間的な未熟さの描写以外はただのシリアルキラーであるという印象しか無かった。
それでも、ビッグタイトルの登場人物の詳細を描いてしまうと後発のこの作品が前作に与える影響もかなり大きくなってしまうし、観客を納得させるハードルも上がってしまうのは理解できる。
故に1つの作品として無難な形に落としこんだのではないかと思う。
前作のファンとしては
無難に興行的な成功を目指すより、もっと別の挑戦的な姿勢を見たかったというのも本音である。
