てるる

エスター ファースト・キルのてるるのレビュー・感想・評価

4.0
エスターまさかの前日譚。

前日譚って、エスターが死なないの分かってるし、ヤバい奴っての分かってるし、実はたいして期待してなかった。

最初に人殺すまでの葛藤とか描かれてもなーとか思ってたら、良い意味で裏切られた。

まさかこういう描き方をするとは。
エスターがヤバい奴ってのは分かってるけど、応援したくなる。

エスターって精神的には大人になっているのに男性からは子供扱いで女性として見てもらえず寂しさのあまり歪んでいったんじゃなかろうか。

前作でも父親に入れ込みすぎてたし、ファザコンな面もあるのかも。
違う目線で見ると純粋だとも言える。

そして前作でエスターを演じたイザベル・ファーマンを起用したのはチャレンジャーだったなと。

前作から13年経ってるので、さすがに若干の脳内補正は必要だけど、思ったより頑張ってた。

他の子役が演じてたとしても違和感は拭えないだろうし、それなら同じ女優を起用するって選択の方が良かったんだろうなと思う。

しかもCGとかではなく、アナログな方法で少女に見えるように努力したというのも涙ぐましい。

前作のヴェラ・ファーミガも良かったけど、今回の母親役にジュリア・スタイルズというちょっと気の強そうな女優さんを起用したのも上手い。

総合的に見ても素晴らしい続編で、なんなら前作よりも面白かった。
てるる

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