AKANE

エスター ファースト・キルのAKANEのレビュー・感想・評価

3.9
ホラーファンを喜ばす"まさかの"要素を盛り込んできてくれた2009年『エスター』の前日譚。前作の舞台コールマン家に引き取られる前のエスターが描かれる今作は、正直1作目が名作すぎるせいで期待はしていなかった。本筋が分かっているのでエスターはやられない、殺されないっていう安心感から淡々と終わってしまったというのは正直な感想だけど冒頭にも書いた大どんでん返しとまでは言わないがそれに近い"まさか要素"のおかげで他の作品とは一線を引いてくれた。その点では文句無しの満足だし、それに13年振りにも関わらず主役を演じたイザベル・ファーマン、また続投というキャスティングをした製作陣に拍手を送りたい。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと同じような遠近法だったり、エスター役以外の人は20cmほどのヒールを常に履いての撮影だったとのこと。本人が子供に見えるように気を配りながらの撮影は普通の作品で大人が大人を演じる映画作品よりも、どんなに大変だっただろうか。こんなの作るなよ!っていうシャイニングの続編のような作品があったりもするなかで、作ってくれてありがとうという気持ちにさせてくれたホラー作品。それもCGなどは使わずにアナログな手法で撮影をするというこだわりがあるカリム撮影監督の映画愛のおかげなのかもしれない。カリム・ハッセン撮影監督覚えて帰って↑く↓だ↑さい↓(関西弁)

https://www.banger.jp/movie/94286/
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