CANACO

エスター ファースト・キルのCANACOのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

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1のインパクトを考えると、絶対に1見てから2を見たほうがよいけど、2を見た後に1を再見したら、2が伏線になって違った1の見方ができた。なのでプラス0.2。1を見ている人は、2から1の一気見おすすめ。
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前作では10歳だったイザベル・ファーマンも、本作の撮影時は23歳で身長162cm。インタビューやメイキング動画によると、CGは極力使わず、共演者が18cmの厚底ブーツを履いたり、段差をつくって並んで歩いたり、子どものボディダブルに演じてもらったりしたらしい。

前作の前日譚が描かれている本作。収容されたエストニアの精神病院でたびたび脱走を図っていたリーナ(本名)は、ついに脱走に成功。行方不明者リストの中から自分と顔が似ている少女エスターになりすますことを思いつく。
わざと警官に補導され、リーナはアメリカのオルブライト家にエスターとして送られる。両親と兄と“感動の再会”を果たし、これまでのように金品を盗んで去るか、家ごと乗っ取るか思案しながら慎ましく振る舞うリーナだったが、母親をはじめ不審に思う人も出始め……。

13年も経ってたんだ……と驚くほど前作『エスター』は新鮮だった。あそこからどうするのかと思ったけど、序盤はかなりインパクト強いし、期待(不安?)に応える展開もあった。
ただ、監督も脚本家も変わった本作は、B級感が強まった印象。共感できる人がいなくて、前作のように心配する気持ちが生まれなかった。ラストも⚪︎⚪︎にしなくてもよかったんじゃないかともやもや。

B級の演出はなくてよいので、女性として家族を求める面と、嫉妬とサイコパス要素で平気で犯罪を重ねるエスターの二面性がちゃんと見たかったかも。見なくてもよかったかなと思った残念な『2』だった。
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