青の

エスター ファースト・キルの青ののレビュー・感想・評価

3.5
【がんばれエスター!】

前作の撲殺チャッキー感は抑えられ、よりエスターに寄り添ったストーリーに(と言うか、あいつに食われ気味)。

まさかのエスターに同情したり応援したりな展開になりつつも、やはり最後はエスターでした。
で、なにより1番不憫なのはアレンやった。

個人的にはエスターの顔面に違和感無く「あの頃のエスター、あの頃のエスター」とマインドコントロールしての視聴でクリアできました。
どちらかと言うと、全員こちらを向いて立たせるシーンが無かったので、そっちの方が「ああ、流石に並んでは映せないか(身長的な事)」となりました。


調べて分かったのが、このシリーズ公開後、映画と酷似した事件が実在に起きていたこと。
『ナタリア事件』で検索してみて下さい。
ビックリするくらい映画まんまの事件です。
※映画公開後の事件です。元ネタとかではありません。




-ハイランダー症候群-
「子供の容姿のまま成長が止まり、内面のみ大人に成っていく」
実際の症例は報告されておらず、あくまで都市伝説の類いなのだとか。
『小人症』と呼ばれる先天的な容姿特徴とはまた違うし、その場合は身長に限定され、今作のように「老けない」わけではない。

ただ、実年齢は30代だけど顔面は10代に見えるというのは珍しい事ではない。
特に芸能界には多く実際する。それも、エステや美容、食生活に全振りするくらいの努力の結果なのかも。
たまに、ご近所さんのマダムがそうであったり。
それを「先天的な体質異常」とか「病気」とはならないだろうし、映画の様な明らかに「子供の容姿で」と言う報告例は無いのだとか。

….逆に「成長が子供の状態で止まってしまい、そのまま急速に老いて死に至る」という病『ハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群』は実在し、ドキュメンタリー等で紹介されている….

ハイランダー症候群は実在しないにせよ、一般的な成長を遂げられず、その容姿の為からか「皆と同じような」生活や恋愛に苦労する病や「特徴」が実在することに変わりはない。


今作は映画だし、ホラーだし、そこまで考えなくともって考えはあるものの「エスターだって恋したい!」って気持ちはなんとなく理解はできる。
それが歪んだサイコパスとなる原因てなると話しはまた変わるが…。

とにかく「うっひょー!こええぇ!」な映画を映画として満足するもアリだし、こうやって深掘りするのも、また興味深いって感じです。
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