熊犬

エスター ファースト・キルの熊犬のレビュー・感想・評価

3.5
【前作で周知されたオチ、もう出来る事なくない…?と思いきや!】

原題 Orphan: First Kill

約13年後の製作、見た目が9歳で固定された殺人鬼、という条件にも関わらず、エスター役を当時と同じイザベル・ファーマンが演じた事で大きな話題となった。
…な映画。

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9歳の見た目の本当は31歳のエスターを10歳が演じる。まあ分かる。
9歳の見た目の本当は31歳のエスターを23歳が演じる。なんのこっちゃ。いやほんとに、なんのこっちゃ。信じられないキャスティングで話題となった本作。

前作で最大の驚きポイントは周知されていて、その手はもう通用しない。"前日譚"である事から、この物語が行きつくところは知っている。しかもいかにして『エスターがおかしくなったか』みたいな話だと思ってたら、映画の最初からもはや第一級危険人物の狂人。じゃあこの映画の見どころってなんなのさ…前作と同じことやってるのを観て、ハイ終了、ってそんな続編作る必要あった?

…と思って観ていたら、思わぬところで話がひっくり返って、そこからが面白かった。やるなあ!
まあそれでもこの前日譚がどこに行きつくかは分かっているので、それは少し物足りないけど。でも、こういう方向で前日譚を作ってある程度の期待に応えたのかと思うと、なかなか面白かった。

なのでこの映画の見どころは
①13年の時を経て当時10歳だった23歳の女優が演じる、9歳の見た目の31歳の殺人鬼の前日譚。…っは?
②ファーストキルとかいいつつ、ストーリー上でも全然ファーストキルではないし、前作と同じことをやるのを観るだけか、それは果たして面白いのか?と思いきや、思わぬ角度からストーリーが展開するある種のジャンルスイッチムービー。

しかし、うまい事撮ってるな~。

■本日のビール『Death』
醸造所: Northern Monk(イギリス / イングランド)
ノーザンモンク醸造所のシーズナルなインペリアルスタウト、Death。
こちらの缶、なんと暗闇で光るんです!中身は甘美なチョコレートとコーヒーの12%のスタウト。見た目と甘さと度数のギャップで、確実に酔いが回るやつです。
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