前作ほどのオチへ続くインパクトはないものの、上手く前日談を作っていて楽しめる作品。
途中まではエスターが一家を全滅させる流れなので、当たり前すぎるのと暗いトーンが付きまといイマイチなのだが、母親が実はエスターとタメを張る凶悪な奴と分かってから、がぜんテンションが上がり面白くなる。
この意外な展開により、エスターに感情移入が出来て面白味がぐんと上がったのは確かだ。
ヒールとしての魅力度も上がった。
それと、前作では12歳だったイザベルが精神的に大人という役を演じていたが、今作では逆転して２５歳のイザベルが、メイクや撮影テクニックで１０歳の少女を演じているのは興味深いし、これで役にピッタリとはまった感はある。
パワーダウンはしているものの、丁寧に作られてアイディアも練られた続編で、二作目としては良い出来だろう。
余談。
一作目を観た時に「この先普通の役が来るか心配になってしまうほどの怪演を見せたエスター役のイザベル・ファーマンの功績が大きい。キャリーと同じぐらいのインパクトだ。」
と書いたのだが・・・
大作には出ていないが、14年で13作ほどに出ているので普通に女優として成功しているのが嬉しい。
一作目の最後で湖に沈んでしまったので、続編は難しいかもしれないが、このカラーでもう数作は作ってもいけそうだ。
