「美しき強盗犯に心奪われる17歳」
「ドリームランド」鑑賞。
銀行強盗で人の命を奪い、自身も手負いで逃走していたアリソンを自宅の納屋に匿ったユージン。懸賞金1万ドルの危険な人物と知りながらもその美しさに惹かれていく。
砂嵐の中、アリソンの為に戻ることの出来ない逃避行を決心するが…。
マーゴット・ロビー自身が原作に惚れ込み、制作に名乗りをあげただけあって、まるで彼女をあて書きしたかのような作品。
彼女には古式なハリウッド女優が持つ華やかさがある。それでいて古臭くならないのは強くてしなやかな女性像が常に「今」を感じさせるからだと思う。
1930年代のテキサスの片田舎…美しい銀行強盗にはパートナーがいて…となるとやはり「俺たちに明日はない」を思い浮かべてしまうが、17歳の少年を大人に導くアリソンには違う作品を思い出してしまった。
マーゴット・ロビーの最高傑作という声もあるらしい。最高傑作かどうかはさておき、彼女以上のアリソンを演じられる女優はいないような気がする。
