てるる

荒地の少女グウェンのてるるのレビュー・感想・評価

荒地の少女グウェン(2018年製作の映画)
3.0
京都ヒストリカ映画祭その2

19世紀のイギリス。
父親不在の妻と2人の娘。
人里離れた山岳地帯に住む彼女たちを襲う不可解な出来事の数々。
その裏に潜むものとは…。

ミッドサマーのヒットで有名になった「フォークホラー」というジャンル。

こちらもその系統に属するホラー。
でもこれホラーなのだろうか?

強権力に翻弄されるサスペンスと言ったほうがしっくりくる気がする。

結局は金持ってる方が勝つというかなんというか。
しかも人権意識などが希薄な時代では、それがより恐ろしい形で襲ってきたのかもしれない。

法も警察すら存在するかしないかというなかで、誰も味方がおらず、あんな状況は確かにホラーと言えるのかも。

映画だからこその逆転も何もなく、本当に理不尽なままなのは好きじゃなかった。

あの母親も土地を、家族を守りたかったのかもしれないけど、単純に意固地になってるようにしか見えないのがツラい。

あの姉妹には強く生きていってほしい。
てるる

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