『ウォッチメン』のレジーナ・キング初監督作にして、マルコムX、モハメド・アリ、サム・クック、ジム・ブラウンの4人を描いた舞台劇の映画化で、超話題作なのに日本では全く話題なし。
冒頭、各々が白人との差別を経験し、ボクシングチャンピオンになったカシアス・クレイ(モハメド・アリ)の勝利を祝い、一同はモーテルの一室へ。
黒人と白人だけではなく、黒人と黒人の間にも意見の対立が生まれる。特に世間に影響力のあるこの4人だからこその立場や思想というものが、それぞれの会話を通じて顕著に現れる。
現在進行形で分断が広がるアメリカ。空想の会話劇に浸りながら、現実を見つめ直してはいかがか。