あの夜、1964年2月25日、
黒人解放運動活動家のマルコムX、
プロボクサーのカシアス・クレイ(のちのモハメド・アリ)、アメフト選手のジム・ブラウン、ミュージシャンのサム・クック。
実在の超有名な4人が、マイアミのモーテルに集結する。
そんなこと、本当にあったの?
と、半信半疑で見ていたけど、4人がそこに集まったのは本当のよう。
それだけでも凄すぎる。
ただし、話した内容は誰にもわからず全ては創作のようですが…
黒人同士でも意見の違いがある。白人に真っ向から対立するもの、白人社会の中で存在感を示そうとするもの。
その意見の違いから対立することも。収入や社会的地位の他にも、同じ黒人の中でも肌の色の濃淡も立場の違いになるとは。
身の危険も感じているマルコムXには、焦りと悲壮感が漂っている。
黒人の中でも、最も影響力がある人達にもっと発言して欲しいし、闘って欲しいと望む。
何ができるのか、何をすべきなのか。
その後の4人の運命と、今も差別が無くならない社会を思うと切なくなる。
アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされた“Speak Now”
聴く度に震える。