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魔性の女エリザベスのoden8のレビュー・感想・評価

魔性の女エリザベス(2018年製作の映画)
2.6
魔性の女とは??
僕は、単純に男を狂わせる女性やと思ってたけど。いろんな系統の魔性があるようで…。今回は"小"のついていないガチデビル女が傍若無人に暴れ回る物語。

正直、作品としてのクオリティーの引くさは否めないものの。人間性の恐さの描き方はかなりのものかと。
人を恐怖に落とし入れるものは、ゾンビや地球外生命体や天変地異でもなく。とどのつまり人そのものであるのではないでしょうかねん。

それでは、人の恐さとは。妬みに尽きると思うのですよね。これ程厄介で質の悪いものはない。人は自分にないものに憧れを抱く。至極自然な流れであるのだけども。それがある線を越えると、それは人としての当たり前の感情ではなく悪魔の感情に変わってしまう。
"嫉妬"が人の心を蝕んでいく。それは誰もが悪魔に成りうるということ。

男女関係なく、"美"や"人徳"といったものには自分の力ではどうしても超えれない限界がある。自分がどんなに努力しても得られないものに対する怒り。
僕も劣等感が強いから、妬む心は凄くよく分かるので…それに囚われる恐さに震えが止まらない。

重要なアイテムとして、香水のボトルが出てくるんやけど。人を惑わすという意味での"香り"の象徴として、それが使用されているのは結構好きなセンスではあるよねぇ。

僕としては、自分の中に彼女の様な嫌いな性質を持つ故に"魔性の女"気持ちが分かり過ぎて。かなり恐怖に慄く物語だったかも。

ちょっと、あの香水ボトルが欲しくなってしまった自分の悪魔性がこえ〜よねん。

Cast(役者·キャラ) 2.5
Story(物語) 3
Architecture(構成) 2.5
Picture(画) 2.5
Acoustic (音) 2.5
22-440
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