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疾走のYHのレビュー・感想・評価

疾走(2005年製作の映画)
3.8
中学の担任の本棚に原作の小説が並んでいた。表紙絵のインパクトがとにかく強かったくらいの記憶だったが、この映画を観終えてからは、その先生をもっと信頼できたのではないかと思う。当時の自分にそんな心はなかったが。ただ、それほどまでに主人公を始め、この映画の中で走る者たちの強さや優しさは人間の最も深い部分で繋がろうとする魂の疾走であり、とても美しいストーリーであると感じた。
映画として観たときに、この残忍で無慈悲な世界を、もっと人の心の内面という視点から描かれていれば感情移入出来たのではないかなと思う。
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