FATMAX夜食のデブロード

ハード・キルのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

ハード・キル(2020年製作の映画)
1.4
(この感想は2021/3/31の引退発表以前に書いた物です)




《片手間マクレーン》ココに極まる!

絶対に死なない男の小遣い稼ぎ〈片手間マクレーン案件〉も数を重ね、もうドレがドレだったか思い出せなくなりそうな程 潤沢(じゅんたく)に作品が連なって来た昨今。

いよいよ このジャンル内でも高低がつけられるぐらいに弾数が揃っている状況だが、今作は?と言うと…


もう『概(おおむ)ね ダメ』である。


何なら「全てダメ」と言い換えても良いぐらいにヒドい。


凡庸なアクション
凡庸なストーリー
凡庸な演技力
凡庸な大ピンチ etc…

"凡庸"の数でランキングを作れば年間ベスト上位争い間違いナシの逸品。

美味しい所を持って行く展開まで"名義貸しセカンドネーム"ならではのセオリー通りな作りだが、観終わった頃にはソレを笑って流す気持ちすら削られている。


コレはもう脱帽を超えて"脱毛"も有り得るレベルだ。

「金を返せ!」や「時間を返せ!」ならまだしも『毛根を返せ!!』クラスのダメージは 日々のリガオスやマロ、ましてやサクセス如きの防御では歯も立たず、ニューモやリアップX5による攻めのスタイルですら効果に疑問が残る、すなわち「危険極まりない」映画である。


念のため書いておく。

《脱毛》はウソだ。



ダメでも"ダメが飛び抜けて"いれば話のネタにもなるし、一周回って「良い」になる可能性も無くはないのだが、《凡庸な"ダメ"》の大皿一品料理では何も言う気になれない…
イヤ、言いたい事が多過ぎて疲れるのが見え見えなので触れたくない という方が正しいかもしれない。

この映画は狭くカテゴライズした中でも その位置に来るブツである。


どんな作品でも『観なくて良い』とか自分の気持ちを押し付けちゃイケナイとは思っている。

ただ、この作品は観る上で"覚悟は必要"という思いもあり、今回は忠告させて頂いた次第である。

あとは御自身で判断して頂きたい。