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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたちのKのレビュー・感想・評価

3.3
きっとCGだろうと思っていた近年の作品も、ここまで生身の人間が演じているとは知らなかった。スタントウーマンたちの歴史。はじまり。男女差別と人種差別。パッド。体型。得意技。危険予測。怪我。事故のエピソードを聞いた後では、どう見たって人形な人間を使った映画にかえって好感が湧く。アクション監督について。ジーニー・エッパー氏の「あのジーニーでいたい」発言は驚くと共に切ない。てっきりこのくらい年齢を重ねた方は、前向きに物事を捉えるものと思っていた。男性は〜女性は〜という切り口多め。ポール・ヴァーホーヴェン監督の「女性のスタント役は男性のスタント役に劣る点はない 能力も男性と同じだし大胆さも同じだ」という発言がしっくり来る。各パートごとにテーマは統一されているものの、証言者が次から次へと切り替わるため落ち着いて聞けないのが惜しい点。アクションシーンに迫力があるとアツいのは確かだけれど、命をかける必要は全くないと思う。ミシェル・ロドリゲスさんの好感度が上がった。
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