ルーク大佐

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたちのルーク大佐のレビュー・感想・評価

3.8
映画やドラマで女優の危険なアクションを代わりにやってきたスタントウーマンの内奥に迫る良作ドキュメンタリーだ。

『インディージョーンズ』『バックトゥザフューチャー』をはじめ『スピード』『トゥルーライズ』『ワイスピ』など、ヒット作品の裏方として彼女たちがいかに体を張ってきたのかがわかる。

映画業界は男社会だし、人種や性差別はいまも蔓延している。危険なアクション演技の悩みや恐怖との葛藤だけでなく、いわゆるジェンダー的な問題とも戦っていたのだ。レジェンド的なスタントウーマン3人が過去のスタントを懐かしみ、涙するシーンも生々しかった。

彼女らの話に合わせ、実際の映画シーンを見せてくれる。このやり方はうまい。大けがや仲間の事故死の話なども見ごたえがあり、スタントの勇気とプライドに拍手をおくりたくなった。ワイスピのミッシェル・ロドリゲスがプロデューサーをする気持ちもわかる。

『スピード』のラスト近くではキアヌとサンドラ・ブロックが暴走バスの床から抜け出し、▲▲▲コーンをなぎ倒して疾走する名シーンがあるが、アレはスタントだったんだね。サンドラの代役をした女性が話していた。
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