かつて《栗の地》と呼ばれた村で、ここに繋ぎ止められた老夫マリオと、出て行こうとする女マルタ。二人の過去/現在、現実/幻想が織り合わされて、小さな詩を成す。
いわゆる《未回収のイタリア》にあたる土地…
夢と現実、生と死が折り重なって紡がれる最後の御伽噺。
世界から忘れ去られた場所で生きる人たちの姿を独特の映像美で映し出した幻想的な作品。
淡々と静かに描かれる中に、ちょっとしたユーモアや明るさが…
土埃にくるまれた栗が冷たい水に洗われる
土埃にくるまれた人間は簡単には洗い流せないものがある
マルタにマリオ
忘れられてしまった事を忘れたい
死に際にしてマリオの妻は
忘れられた事ですら愛おしく
…
あたいはこういう映画はお部屋をキャンドルの灯だけにして、良い香りの紅茶を飲みながらボォーっと観たいんや。何度も観たい、観ていられる映画。だって時々そこに居たもんあたい。
ピッピは観ながら「いつ面白く…
芸術に浸かっている気分だったが、劇場で観たにも関わらず暗すぎてよくわからないシーンがそれなりにあったのが残念だ。
実に絵画的で音楽もショットも幻想的で夢心地な気分だったが、ビジュアルに全振りすぎる…
老大工のマリオと栗を売る女マルタ。世界から見放されたような村で繰り広げられるものがたり。のんびりしていながら錯綜した時系列と絵画の様な美しい映像と不思議なユーモア。その独自性に一瞬で引き込まれた。初…
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