昨年観れず悔しい思いをしていたので劇場で観れて嬉しい!
静かでしっとりした、良い映画初めになりました。
WWⅡ後のユーゴスラヴィアと聞いて『アンダーグラウンド』が脳裏を過ぎる。本作はそんな旧ユーゴスラヴィアのイタリア国境付近の静かな物語。
予告も見てたけど、イタリア語映画と気付かなくて見てびっくりした。
WWⅡ後も長引く政情不安が生活に影を落としたままの小さな村で、今年もまた厳しい冬がやって来る。人々の多くは村での生活に見切りをつけ、金を稼ぎにこの土地を離れたが、戻ってくるはずもない家族や隣人をただ待ち続ける、村に残る者もいた。このお話はそんな村に残され方人物たちに焦点を当てる。
全体的に淡々とした運びで、ストーリーも出る人は村を出るし残る人は残る、という点で首尾一貫している。
何か大きな事件が起きるわけでもなく、時代に取り残されたように佇む村の人々をただただカメラに収める82分が侘しくも美しかったです。
美しいといえば、陽射しの使い方がとても絶妙で好きでした。みどころ。
冒頭で主人公のおじいちゃんがやってた賭け事、なんて名前でどんなルールなのか気になる。