のび太のガリバー旅行記宇宙編!
コロナの影響もあり、公開時期がずれ込んだ影響をもろに受け、はからずも世界情勢と重なる部分が出てきてしまった作品。
ただ今作は藤子・F先生時代のリメイクなので、近年の戦争がモチーフではない。
冒険の舞台は、ドラえもん映画らしいSF設定で、ガリバー旅行記の小人の国を連想させるようなお話だ。
親指ほどの小さな宇宙人が暮らす遠い星、そこから脱出してきた男の子。彼を中心とした軍事独裁政権のクーデターの話だ。
話自体はかなりシリアスで、子供騙しではなく、今の世相と照らし合わせたくなるような独裁政権っぷりは悪役として素晴らしい!
子供の頃のイマジネーションを働かせてるような小人の国という舞台設定と後半の絶対絶命の演出は最高だった。秘密道具の「かたづけラッカー」で伏線を貼ってからだったのは、本当にニクイ!