ちろる

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコのちろるのレビュー・感想・評価

3.6
魔法使いの国ではなんでも願いが叶うから【夢】という概念がないのね。

キャンプをしていたすみっコたち。
5年に一度の青い大満月の夜、すみっコたちが暮らす町に魔法使いがやってくるという伝説を思い出したペンギン。
そして、空に巨大なブルームーンが浮かんでいたその夜、町全体に魔法がかけられる。

すみっこたちの世界に迷い込んだ魔法使いのふぁいぶ。
すみっこたちは彼を魔法の世界に戻そうと奮闘します。
今作のみどころはすみっこたちが「夢」を失ってるシーン。
誰もがスレて、今までの自分とは違うキャラクターになっていく様子に考えさせられる。
「夢」とはすなわち個性であり、その人自身の生きる目標は生き方とつながるという事を教えてくれる。

夢の数だけ星は輝いてる。
見上げればたくさんの人が何かを願っている。
その言葉は感慨深く、胸に刺さる。

前作はほのぼのとした中に泣ける要素を詰めた実にすみっこシリーズらしい内容でしたが、また今回は色合いを変えていた。
前回のように泣けはしなかったけど、ちゃんと楽しめる作品へと仕上がっているのはすみっこたちのキャラに愛くるしさやほっこりする優しさが散りばめられてるからなのかもしれない。
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