【貧困からの成り上がりと、インドカースト制度の実情】
インドの貧困層に生まれた青年バルラームが都会の裕福な一家の運転手になり、ある事件をきっかけに奴隷人生に区切りをつけ、最後は成功した若手起業家へと成り上がる。
優秀な人間だからと出て、貧困から抜け出せるわけではない。
ごく一部の限られた人間だけが、抜け出せる。
本作はそのごく一部の人間の一つのケースを。
より具体的、現実的に突きつけていたとも言える。
隠蔽、裏切り、嫉妬はもちろんの事。
カーストが理由で土俵にすら立てないという見えない格差との戦いは自分ならどうするか。
心挫けそうにもなるが、最後のホワイトタイガーとなったシーンを見て肩の力が抜けた。