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いつか、どこかでのごーのレビュー・感想・評価

いつか、どこかで(2019年製作の映画)
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TUFS Cinema バルカン半島映画特集にて
リム・カーワイ監督、主演アデラ・ソーさんトークの回を鑑賞。

リム・カーワイ監督のバルカン3部作の2作目。
セルビア、モンテネグロ、クロアチアをマカオ人の女性が巡り、各地の美しい街並みや風景が見れるロードムービー。
脚本がなく、現地の人々と即興で作られたという。

アデラは愛する人との思い出の品物を展示する<別れの博物館>を訪れるため、クロアチアに向かう。その後、SNSで知り合ったアレックスに会いにベオグラードへ向かう。途中、乗合タクシーの運転手の元妻の家を訪れるが、その娘がウィーンへ進学するという話を聞く。この辺り、かつてオーストリア=ハンガリー帝国の領土だった歴史が思い起こされる。

ベオグラードに着いてもアレックスは現れず、ゲストハウスで出会ったチュニジア人に励まされ、ポーランド人から誘われたパーティでロシア人のカタリーナと親しくなる。カタリーナの家族はソ連崩壊後にボスニアに移住し、そこでボスニア紛争に巻き込まれ父を亡くす。アデラは同時期にマカオが中国に返還されたことに思いを馳せる。

カタリーナと共にその母に会いにモンテネグロへ寄り、ベオグラードに戻ったアデラはアレックスとの待ち合わせ場所である女子大生に会い、アレックスの秘密を知ることとなる、、、。

トークでは、アデラは軽装で旅を続けるが、女性独りにしては危険ではないか?という質問があった。監督によると少なくとも当時の東ヨーロッパは西ヨーロッパに比べ治安が良く、田舎だし住民が優しい、旅行者を狙う犯罪者などはいなかったとのこと。
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