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ズーム/見えない参加者のYYamadaのレビュー・感想・評価

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)
2.9
【ホラー映画のススメ】
◆作品名:
ズーム/見えない参加者 (2020)
◆映倫区分 / 日本 G(制限なし)
◆ホラーの要素
 悪霊による怪奇現象が恐怖を煽る
◆恐怖のレベル
 精神的恐怖 ★★★☆☆
 肉体的恐怖 ☆☆☆☆☆
 知識的恐怖 ★★☆☆☆

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・新型コロナウイルスのパンデミックのためにロックダウン中のイギリスに暮らすヘイリーらは、仲間たちと週に一度はZoomで顔を合わせていた。
・ある時、ヘイリーが霊媒師をゲストに招き、みんなで「Zoom交霊会」をしようと提案する。仲間たちも賛同し、いつもの飲み会のノリで和気あいあいと交霊の儀式が始められるが、そのうちそれぞれの部屋で異変が起こりはじめる。霊媒師は除霊を試みたが効果はなく、不気味な現象は次第にエスカレートしていく。彼らは暗闇に潜む何かから逃れることができるのか…。

〈見処〉
①恐怖は、ソーシャル・ディスタンスを
 越えてあなたを襲う——
・『ズーム/見えない参加者』(原題: HOST)は、2020年に製作されたホラー映画。
・監督は、弱冠17才で初監督を務めた『Strings』(2012)にて、英国インディペンデント映画賞レイダンス賞を史上最年少受賞した新鋭ロブ・サヴェッジ。
・新型コロナウイルスのパンデミックによる外出自粛などで世界的に一気に広まったWEB会議ツール「Zoom」を題材にした本作は、企画から公開までを、わずか12週間で完成され、また全編Zoomで製作された史上初のホラー映画として注目を集め、ホラー映画 の人気プロデューサーのジェイソン・ブラムもからTwitter で「最高傑作」 と絶賛された。
・本作本編の末尾には、約8分に及ぶリハーサル映像の一部として、Zoomに参加したスタッフ、キャストを前に起こった実際の現象が収められていることも話題となった。

②結び…本作の見処は?
リモート会議版「コックリさん」
◎: 本当にZoomだけで撮影された?と懐疑するほど、映画としての体裁の整った作品。現在の社会環境に沿ったという点では、必見作品と云えるかもしれない。
○: 直近20年で製作されたホラー映画の要素が含まれた恐怖演出は、それなりに恐い。約1時間で鑑賞出きるのも良い。
▲: 作風の斬新さは『search/サーチ』(2018)に遠く及ばない。いちいちZoom端末を持って逃げ惑い、イン・カメラとアウト・カメラを切り替えたような作為的画角がリアリティを薄める。
×: 国内公開のキャッチ・コピー、「最高傑作!!!!…ジェイソン・ブラム」 …どこがじゃ!?
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