深獣九

ズーム/見えない参加者の深獣九のネタバレレビュー・内容・結末

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

徹底してZoomの画面で映しているのが良い。自分も参加している気分になるし、基本的に人物の背景が動かないので、何かが出そうで緊張が止まない。ドア開けっ放しにしないでー💦と終始ハラハラしていた。

怪異が起き始めるタイミングも、早くもなく遅くもなくちょうどいい。悪霊が現れてからはお決まりのポルターガイスト。ガッチャンガッチャンばったんばったん。引きずられたりさらわれたり、首吊りされたり。暗闇からドッキリもあり大暴れだった。
悪霊は最初、姿を隠していたりちらっと見えたりしてだいぶツボだったのだが、まあアメリカ産なので仕方がない。それなりには楽しめた。

自分が部屋を動き回っている動画を背景にしている子、悪霊にやられたあともその子がずっと映ってるのがとても不気味だった。血だらけの顔がちらっと見えたのでやられたのは間違いないのだが、本当はどうなってるのかがわからない。いい着眼点だと思う。

パートナーに邪魔されて、降霊術に冒頭しか参加してないのに犠牲になった彼はかわいそうだったな。ニコニコしながら戻ってきたら参加者がほとんどいなくて、あわてて逃げ出したのだがすぐに捕まった。パートナーは空中首折り、自分は生きたまま火炙り。接触時間少なくやられらのコスパが悪い。
火炙りになってる友人を見る方も相当つらいけど。こちらはコスパいい。目をそらせないの良い演出。

約60分の尺もちょうどよかった。体調良くなかったけど、最後まで楽しめた。

スタッフと出演者は、撮影前にZoom降霊術を本当に試したみたい。勇気あるわー。試す場所が本編と同じ部屋だったのも、リアリティを増す効果があったんじゃないかな。嫌な気分になったから。

この夏はPOVや呪い系がブームだから、これも観ておいて損はなし。いかがでしょう?
深獣九

深獣九