陰陽

冷血の陰陽のレビュー・感想・評価

冷血(1967年製作の映画)
3.7
こういうバックグラウンドがある人間も、死という裁きをくだされなければならないのか?という反死刑映画にも捉えられるが、実在の話が基盤となっているためそこの言及は難しい。加害者側の犯行、逃亡、裁判、死刑執行を隅々まで体感できる映画になっており、特に裁判シーンは短いながらも、聖書を引用する弁護人に対する検察官側の発言は、結構痺れるものがあった、人を殺すことはいかなる理由でも許されない。
残虐シーンは振り返る仕組みになっており、ほぼ終盤に持ってくるあたりも食い気味に見てしまう要因だったに違いない、残虐に及んだ過程や人間がまさかまさかの展開すぎて少なからず、そこの選択をちょっとでも変えていれば死刑台に立つ必要はなかったんだなと若干の同情をも促された。
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