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ピースメーカーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ピースメーカー(1997年製作の映画)
3.5
スティーヴン・スピルバーグ監督らが設立した映画会社ドリームワークスの第1回作品で、消えた核弾頭を追って舞台をロシア、サラエボ、トルコそしてニューヨークへと移しながら壮大なスケールで展開れるノンストップ・アクション。
スピルバーグ製作のテレビ・シリーズ「ER/緊急指令室」で名を馳せたミミ・レダー監督の映画初作品。
音楽はハンス・ジマー。
劇中のピアノ演奏はショパンの夜想曲第20番 嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」。
原題: The Peacemaker (1997)

ロシアの貨物列車から戦略兵器削減条約に基づき解体予定の核弾頭10発が武装グループに盗まれ、そのうちの1発がウラル山脈地域(ロシア国内)で爆発した。
ホワイトハウス核密輸対策チームの科学者ジュリア・ケリー博士(ニコール・キッドマン)と国防総省の特殊情報部トム・デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)は、消えた9個の核の行方を追う…。

~脇役~
・アレクサンドル・コドロフ将軍(アレクサンダー・バルエフ ):ロシアの汚職軍人、
・デューサン・ガブリック(マーセル・ユーレス):ボスニアの外交官、
・ブラド・ミリック(レネ・メドヴェセク):外交官の義弟
・ディミトリ・ヴァーティコフ大佐(アーミン・ミューラー=スタール) :ロシア対外情報庁所属

「私はセルビア人で、クロアチア人で、ムスリムだ。
私はモンスターなんかじゃない。あなた方と同じ人間だ。
たとえ認められなくても、私たちは長年の間共存を試みてきた。
だが、ある日戦争が始まった。私たちの指導者が引き起こした戦争だ。
しかし、セルビア人にクラスター爆弾を供給しているのは誰だろうか?クロアチアに戦車を、ムスリムに銃弾を供給し、その結果、子どもたちを殺しているのは?
そもそも、国と国の境に先を引いたのは西側諸国の政治家たちだ。ある時はインクで、ある時は私たちの血で国境が引かれた。
そして、あなた方は今、"平和の使者The Peacemaker"と称して再び運命を定めようとしている。苦しみしかもたらさない平和な断固として受け入れる訳にはいかない。
その苦しみを …」
 
見どころはハイテンションのアクション・シーン。
男前のジョージ・クルーニーとタイトな衣装でセクシーなニコール・キッドマンが魅力的。
ユーゴスラビア紛争などバルカン半島の現代史について勉強する機会にもしたいですね。
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