「ガンダム」シリーズの原作者、富野由悠季が、「∀ガンダム」以来15年ぶりに総監督を務めたTVシリーズの劇場版。この第三部では３つ目の勢力となるトワサンガが登場する。
TV版では30分毎に話が途切れる為、この辺りでストーリーを追うのが難しくなった記憶があるが、劇場版のメリットと言って良いのか、登場人物の感情の動きも追いやすくなり、混沌としたドラマを存分に楽しむ事が出来る。
トワサンガは月の裏側にあるコロニー群で、初期ガンダム作品でジオン公国があった空域という事になる。この勢力が所有するモビルスーツには左右非対称のデザインが多く、その怪しいフォルムもジオン系を思わせる。
第一話から登場しているベルリとアイーダに隠された秘密も明らかになる。富野ガンダムに於いて、主人公の少年と年上女性の関係はいつも重要だ。
