ブレット・トレインのLuluYのネタバレレビュー・内容・結末

原作本を読んでから見に行ったので当然比較してしまうけど
「2、3時間枠で」「エンターテイメントで」ということを思えば良い振り切り方をいたと思う。映画を見に行くまでに私が脚本書くなら誰を省略するのかと考え、鑑賞しながら答え合わせするのも楽しいもんです。

ネオンがギラギラでヤクザがうじゃうじゃいて日本刀でバッシバシアクションという西洋文化から日本への期待が分かり易い。
新幹線の駅のホームこんなん違うし、
内装もこんな派手じゃないし、
こんなペコペコ謙ってないし
と反発したくなるけどでも、ちょっとこういうことあるな。。とも思わせる。
キャラクターについていうと檸檬と蜜柑は原作のトーンをいい感じに表現できてて、天道虫こと七尾もいい線言ってる。
ストーリーは原作から離れていったり沿ってみたりで破茶滅茶なので、本を読んでない人は途中で迷子にならないか心配です。
富士山どこにあるん。京都の町をどないしてくれんの。と思いながらも、ド派手に新幹線を脱線させて大暴れしてくれたのも盛り上がったのでよしです。
唯一ガッカリしたのが木村と木村のじいじが（ばあばに至っては登場もせず。。！）えらい寡黙になっちゃってたこと。
木村はあんな思い詰めてる感じじゃなくって、もっとチンピラでヤケクソ感があって、じいじの方もただののんびりしたお年寄りかと思いきや修羅場を乗り越えてきたからこその肝が据わった落ち着きだったっていう設定がよかったのに。本ではじいじとばあばが王子をやっつけに身支度してるシーンが胸熱なのに。。！ちょっとつまんないステレオタイプにされちゃってて残念でした。

原作からは「殺し屋がいっぱい同じ新幹線に乗り合わせてしまった」というとこだけ抽出して作った作品と思えば非常に楽しい映画でした。