日本の新幹線。乗り込んだ運の悪い殺し屋「てんとう虫」は殺し屋だらけの殺戮に不本意に巻き込まれていく。
日本の描き方はトンデモなのだが、どこかスタイリッシュ。
運が悪いとボヤキながら、なりふり構わず奮闘するブラッド・ピットがとにかくいい味でカッコいい。
原作が伊坂幸太郎、新幹線が舞台ゆえか楽曲にも日本の往年の歌謡曲が使われるなど日本へのリスペクトが止まらない。
その他楽曲もとにかくカッコいい。ブラッド・ピットの登場シーンにかかる"Stayin'Alive"だけでも記憶に残る。
トンデモ日本のトンデモ新幹線の描き方はスタイリッシュで『ブレードランナー』を彷彿とさせ『ブラック・レイン』を思い出させる。
結末までトンデモ展開なのだが、それを許してしまうほど劇画的おもしろさにあふれているのは、「てんとう虫」をはじめとした殺し屋キャラがみんなキャラ立ちしてて愛おしいからかも。