相手を撃ち殺すまで止まらない銃弾の如く突き進む新幹線。
公開当初、付き合っていた彼女が面白そうだから観たいと言っていた。
それに対して
「マジでつまんなそうwwwこの人センスないな」
とは言えずにいた私は、その後すぐ彼女と別れました。
そんなエピソードすら忘れた頃にやってきたNetflixでの配信。
鑑賞後に上記エピソードを思い出しましたよ。
余談はそのくらいにして、内容ですが
期待値が低かったからか、
久しぶりの映画鑑賞だったからか、
面白かった!!!
まず、ストーリーについてですが、
群像劇というのでしょうか、
様々な登場人物が織り成す小話の数々でキャラクターを深掘りし、それらが上手い具合に噛み合っていって面白さを増していく感じが良かったです。
タランティーノの『レザボア・ドッグス』に似てましたね。
アクションなんかも、グロいシーンもそれなりにあるし、和洋なところもタランティーノ節でした。
クレジットに彼の名前がないか探してしまいました!
過去が複雑に絡み合う感じ、原作が伊坂幸太郎さんと知り納得。
彼の小説は毎回驚かされます。
"因果応報"
という言葉が映画の中にも出てきましたが、まさしくソレです。
主役ブラッド・ピットが務める運び屋・レディーバグ(てんとう虫)。
幸運を呼ぶはずのネーミングとは反対に、不運めいた流れが皮肉でしたよね。
それが考え様によっては幸運に捉えられちゃうのもまた面白くて。
しかも、本人はカウンセリングに通っていて、自分のネガティブな考え方を変えていこうとしていた矢先の任務だったわけですよ。
なんとも偶然。。。
いや、運命か?
ミカン&レモン、ウルフ、白い死神...etc.
たくさん出てくる人物たちの人間性、振り切った個性にやられました。
確かに日本に対する描写は、正直なところ「うーん、、、」でした。
新型コロナにより日本での撮影が叶わなかったところも少なからず影響したのでしょうね。
そんなレベルを超えてやばかった気もしますが。
ラストあたりはツッコミどころ満載でした。
よく生きてられるな!と。
そういうのも含めて、なんだか受け入れられちゃう不思議な作品でした。
もしかすると、10年後くらいにカルト的な人気を持っている作品になっているかも!
そんなパワーを秘めた作品でした。