真田ピロシキ

バットマン:デス・イン・ザ・ファミリーの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

2.3
2代目ロビン ジェイソン・トッドの死亡エピソードとして有名なタイトル。これを高い金出して買って読んだことがあるのだが、読者投票でロビン殺してやったぜーハッハー!というキャラクターの生死を単なるイベントに貶めて憚らないジョーカーよりも下衆いアメコミの人名軽視ぶりと下手人のジョーカーをイランのホメイニ師に保護させて反米こそ究極の悪!と言わんとしてるかのような傲慢さに怒り心頭で最低のクソマンガと思っている。流石に今の時代にそれはないだろうと思って見始めたが、ずっとブルースのモノローグで物語が展開されしかも以前に見た事のある映像ばかりで何これ総集編じゃんナメてんの?と原作とは別の意味でキレかけてたら30分くらいでエンドロール。続けて始まる全然バットマンと関係ない話。DCコミックの短編集かい!そーいうことは初めに言ってよね。

残りの話は第二次世界大戦でナチスを相手にバケモノ小隊を率いるサージェントロック、宇宙系やさぐれヒーロー?アダムストレンジ、オカルト系のファントムストレンジャー、トワイライトゾーン系のデス。最後の奴はググってすらデスストロークが出るばかりでヒットしないマイナーさでそんな知らない奴らを20分足らずで描かれても面白さを見出すのは難しい。しかもロックのハミ出し者小隊にしろストレンジのやさぐれにしろそういう話の紋切り型で優れたものとも感じられない。こういう単品販売出来ない連中を売るためにやっつけ仕事のパッケージされてセット販売させられるバットマン先生は大変だ。ただデスだけはマイナーなのでまず主人公は誰なの?とミステリー的興味が湧き立てられてヒーローコミックではないのもあり90分とは言わないが60分あれば面白かったかと思う。良い所をもう少し言うと結構ゴア表現は高めでそれ以外にも色々アダルティな雰囲気。それとハーレイクイン産みの親であるブルース・ティムの女性キャラが見れる点。私が楽しめたのはその程度です。DCコミックの熱狂的ファンなら面白いんじゃないすかね。