きっちゃん

僕たちは変わらない朝を迎えるのきっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画監督の藤井が、結婚する元カノへの気持ちを脚本にするがダメ出しをされ改めて本当の気持ちを考える話。
心の中で思っていることが言葉で出てこない後悔って誰にでも起こることで共感できるテーマでした。
皆さん演技が上手でびっくりしました。
自然だから、スッと入ってきました。
素直になれなくて、言えない所も含めて人間だと思った。
運命だと言える素直な寧々を子供みたいだと受け入れられなかったのも、藤井自身が素直になれないからだと思う。
遠回しにどう思う?とかそんなもどかしいやりとりで、気持ちは伝わってるはずなのに革新的な言葉を言えないのが辛いなと思いました。
でも、理想を描くのではなく現実の中の希望を描く。この言葉が印象的でした。
藤井が相手を引き止めたいわけではなく、幸せを願っておめでとうというラストを思い描いた終わり方も良かったです。
結婚すると告げられた時のやりとりとラストシーンは長回しで感情の流れが伝わってきて好きでした。
きっちゃん

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