Kurumi

ボクたちはみんな大人になれなかったのKurumiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

私はこの世代より少し下の世代だけど、それでも、ああ〜わかるよ、、っていう時代のかんじと、サブカルなかんじが、とてもすき。オザケンとか、本を読んで人待つシーンとか、文通とか、かおりがいう一言一言とか。
劇中歌とかサブカルの出し方は、花束みたいな恋をした、に似てるなと思う。
原作は未読だけど、他の書籍を読んだことがあるので、燃え殻さんぽい!と、とても感じたし、好きだし、読んでみたいなぁと思う。

現代から過去へ遡っていく手法も、好き。
普通、それが人が思い出す順番だもんね。
そして遡り切って、あの日あの時、っていうところで振り返りはストップ、現代に一気に戻ってくる。
映画としての見せ方は複雑でも、人間の思考に沿ってていいな、と思った。

森山未來さんがとにかく20代から40代を違和感なく演じられててすごいなあとゾクっとした。

個人的に細かいツボだったのは、
やっと会えたね、って辻仁成が言いそうじゃない?っていう部分と(わたしはツジーの大ファンなので、めっちゃわかる!!って思った笑)
かおりのFBみて、ほんとフツーだな、って言ってたけど、かおりちゃん、苗字、小沢になってたよね?オザケン好きなかおりちゃんが小沢って人と結婚したって、え、これ、フツーじゃなくない?って思っちゃいました笑

自分で思うとアップダウンがなさそうなフツー人生は、フォーカスして一つの物語にすると、こんなにエモーショナルになるのか。
今生きている人みんな、きっとそうなんだろうな。

そして、他人の文字が成仏せずに残る、というセリフは確かにそうで、よくも、悪くも。
ただ、言った本人は言われた側よりも案外、え?そんなこと言ったっけ?って覚えていないもので。
だから、自然と会話で口から出てくる言葉が、よい意味で他の人に残るものであればいいなあ、と思う。


あと、大人になるってどういうことなんだろうね。
と打ちながら、ぱっと思い浮かんだのが
スタバでフラペチーノを頼まなくなった
こと、と一番初めに浮かんだわたし。
フツーの人生なんだろうな。


_φ(・_・
・わからないことは分からないままでいい。そのほうがずっと残ってくれると思いませんか。
・どこに行くかじゃなくて、誰と行くか
・うれしい時かなしい気持ちになるの
・他人の文字が成仏せずに残る
・君は大丈夫だよ
・すごくいい1日があったらその日に閉じこもっていたい
・フツーが一番いい
Kurumi

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