とまご

ボクたちはみんな大人になれなかったのとまごのレビュー・感想・評価

4.5
大人になるってなんだろう…って考えた映画

大学四年の私は大人になりたくなくてしょうがなくって。マージナルマンが一生続けばいいのにって思ってる。まだ大人になんてなれないよ私って。
でもきっと、大人の自覚ある大人なんてほとんどいなくて、、気がついたら「あ、俺大人なのかなもな」って人ばっかりなのかな。

生きるために目の前のことに追われて、責任に押し潰されて、嫌なことも我慢して、社会に従って、従順なふりをする。みんな聞き分けふりをしている大人たち。

子どもだった私たちは学校や家庭で大人の常識を教え込まれた。嫌でも、私たちは大人の言うことは正しいのだと思い込まされ教育されてきた。大人は何か違う生き物だと思ったし、みんな正しくなんかスゴい生き物だって思わされてきた。
実際大人なんて大した生き物じゃないし、大人にとって都合がいいようにルールで縛り付けてるだけだし、子どもと大人に明確な違いなんてないし。

この映画を見て、現実社会でちょっと覗きかけた大人の世界を知ってしまった気がした。
オトナってつまんない。知らなかったものを知ってしまえば味気なくて、なんだかつまんなくなる。大人なんて何にも変わんない、知らないことが減って、我慢のキャパが増えただけじゃんって。
そんなつまんない世の中で私たち、生きなくちゃいけなくて、、
せめて惰性にならないように子どもの気持ちは忘れない努力はして生きていきたいと思う。
とまご

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