アー君

ZAPPAのアー君のレビュー・感想・評価

ZAPPA(2020年製作の映画)
4.1
客層はみんな黒髪の長髪で彫りが深く、男女問わずヒゲ面‥。ではありませんでした(笑)。
お年を召した白髪混じりのコアなファンもいましたが、意外と20代も多かった感じ。

すべてのアルバムを集めて聴き倒しているというほどのマニアではないけど、(作品が多すぎだけど。)有名どころは持っている感じです。難解な作品もあるけど好きなアルバムはポップな「シークヤブーティ」かな。グロの極み「アンクル・ミート」も嫌いではないけど、映画を観ても彼は多作で天才肌であることが分かる。

映画の進行はテンポよく行ったんだけど、原体験で音楽に触れるあたりから、マザーズとしての初めてのレコーディングをする流れが唐突とはいかないまでも、もう少し知りたかったかな。この手の音楽は側から見れば、奇人変人に見られるかもしれないが、それを音楽に昇華させてるわけだから、常識人として子供には接している感じがわかった。あと表現の規制に関してはかなり真剣に異論を唱えて動いていたのが映像で見れて本当に音楽を心から愛している男だなと実感した。

テリー・ポジオやエイドリアン・ブリュー、スティーヴ・ヴァイがザッパ門下から巣立ったのは知っていたけど、ヴァイの在籍期間が2年というのは意外と短かった感じがした。あとアリス・クーパーがザッパのレーベルでお世話になっていたのも知らなかった。

知ったかのウンチクだけど、日本のバンドである頭脳警察の名前は最初のアルバム「Who Are The Brain Police?」から拝借。パンタ氏も手前ミソながらお気に入りとのこと。

「美しさは愛じゃない。愛は音楽じゃない。
 音楽こそがすべて。」フランク・ザッパ

[シネマート新宿 16:00〜]
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