PANDADA

浅草キッドのPANDADAのレビュー・感想・評価

浅草キッド(2021年製作の映画)
5.0
「芸人だよ、馬鹿野郎」。

芸人になることを夢見て、ストリップ劇場「浅草フランス座」のエレベーターボーイをしている青年が、「伝説の浅草芸人」深見千三郎に弟子入りして、芸を磨き、「ビートたけし」になっていく物語。

キャストが本当に素晴らしい。

柳楽優弥がすごいです。
顔や外見はあまり似てないのに、
喋り方や仕草、癖なんかはまるっきりビートたけしです。
いわゆる「モノマネ」とかじゃなくて、
きっちり「演じてる」んですよね。
ものすごいリアリティ。
演技指導した松村邦洋はさすがですよね。

で、大泉洋がカッコいいんですよ。
「師匠」としての生き様をばっちし魅せてくれます。こういう役って、彼しか演じられないんじゃないかなぁ。

門脇麦や鈴木保奈美も良いですよね。
観てて惹き込まれていきます。

構成、脚本は秀逸で、これはやっぱ劇団ひとりにしかかけない脚本だし、構成だと思います。たけしに対する愛が溢れすぎています(笑)。
涙腺の緩い私は、終盤はやっぱり泣いちゃいましたよ(笑)。


ラストのフランス座のシーンがまた良いですよね。
余韻を残しながらもそれらを包んで触れていきながら、小気味良く進んで、綺麗に結ぶ。

正直エンドロールのアニメーションとかなくても良かったのでは?と思うくらい良いシーンだったと思ってます。

きっとまた何回も観るなぁと思うので、ネトフリ作品だけど、円盤希望です。
PANDADA

PANDADA