あなたの夢の応援者Naoya

浅草キッドのあなたの夢の応援者Naoyaのネタバレレビュー・内容・結末

浅草キッド(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

まず、感動したシーン、エピソードを2つ。
1つ目が、タケシが師匠から教わったことを覚えていて、何年も経ったあとに披露し、その場にいた人たちを爆笑させ、2人でやったな!😊って会話をしていたところ。師匠から教わったことをずっと忘れずに心に留めておくことの大切さと、師匠側からしたら、弟子のものにするように教えることの素晴らしさ、そして、絆がジーンときた。
2つ目は、ヤクザに言われても頭を下げない師匠がタケシのことを思って、いろんなところに挨拶で頭を下げにいっていたこと。師匠の弟子を想う愛があったんだなって。


総じて思ったことを言う前に、
僕自身、浅草でお仕事をしていました。
浅草の歴史や名所をお客様にガイドする仕事です。
それはすてきな仕事だったのですが、武さんのエピソードも勉強し、ガイドさせてもらってました。深見師匠のエピソードも、フランス座のことも、ストリップショーのことも、六区通りに掲げられてる看板に載ってる浅草から出たスターたちのことも。
だから、ほとんどのことは知ってました。

だから、観たかったし、おもしろかった。

ガイドでも、僕自身のスペシャルトークのように使わせてもらってましたが、
今となっては世界の北野も、
お客さんがいないところでネタをやったり、やりたいと思ってもないことを役割としてやったり、アドリブにビビってる時があったり、師匠にこっぴどく怒られたりしてたときがあって、
そんな下積み時代があって、

大スターに上り詰めたんだってこと。

まだ、平凡かもしれない人が仮に時間がかかっても、世界を驚かす人間になるかもしれない可能性を、自分自身にも、誰人にも秘めていることを忘れることなく、信じていきたい。

そして、さらにさらに思ったことは、
とはいえ、ビートたけしは、
まだ、大スターになる前から、
スターになることを自分で決めていたんだなって。
きっと覚悟も強かったんだろうし、なる前提で考え、動いていたんだろうと思った。

自分がなりたい姿を思い描き、その人間である自分なら、どうするのか、
そんな大事なことを教えてくれた気もする。