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浅草キッドのmizukiのレビュー・感想・評価

浅草キッド(2021年製作の映画)
4.5
粋な生き様大好き…。どこまで実話かわからないけど、それすらどうでもいいくらい柳楽と大泉洋を筆頭とする周りの全俳優さんたち最高だった。DJ松永とR指定もね笑笑(配役最高 確かに二人も同じパッション流れてる) 柳楽の憑依っぷりはすごいし、大泉洋の師匠らしい貫禄と色気がすごかった。これに出てる俳優さんが出演する映画、絶対すごい熱量でかかってくるから、観る側も体力使う。特に門脇麦。観ると疲れるからあまりみれないけど、やっぱり観たら観てよかったってなるんだよ。『さよならくちびる』でも思ってたけど、本当に歌が上手。いい声、いい感情。その分、歌唱がストリップの付属にされてしまうのが切なかった…。師匠もそれを心配していましたね。

普通に泣いてしまったんだけど、ただの感動ものとしてじゃない。本当に状況が尊くて尊くて。最高の師匠。「芸を見てもらうんじゃない、芸を見させてやってるんだ」のスタンスがスタンダードの時点でやばい人なんだよな。「時代に合わせるな、時代を作れ」ってことだもんな。ロックだな。わかるよ〜、同じようなことやる人間は二人いらないんだよ。新しいことをやるから目立つ意味・人前に立つ意味がある。
言う相手によっては気まずくなるようなこと(戦時中に無くした指のこととか、テレビで成功した弟子がお金のない師匠に賞金をあげることとか)を、いかに気まずくないように、さも当たり前かのように話題に上らせるか。私にとっても一生の課題だな。タブーがスタンダードになってる瞬間ってめちゃくちゃ面白いですよね。そういう会話一生してたいな私も。それがまかり通りようにしたくて、宗教の話とかジェンダーの話とか、付き合いが浅い人にしちゃう節ありますね割と前から(他人に宗教の話しちゃいけないってよく言いますけどね)。新興宗教の信者と生活を共にする機会がたまたま多かったから、それがタブー視されてるの普通におかしいだろっていう思いがある。あとそろそろ男は女だけが好きで、女は男だけが好き、がスタンダードなのもやめにしない?っていう思いも。仲良い人とだったらそう言う話できるのは当たり前になってきたから、バックグラウンドがお互いわからない人のこともそういう話で笑わせられるようになれば強いと思ってます(笑) 自分でも何目指してるかわからないけど。私はキャッチーさに欠ける人間だから、自分にできるおもろいをやりたいなという気持ちはある。
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