王子

浅草キッドの王子のネタバレレビュー・内容・結末

浅草キッド(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
映画としてまとまっているし、シナリオの完成度が高い。
キャスティングと役者の演技が素晴らしい。
きよしがきよしにしか見えないのが神。

前半と終盤は少しテンポが悪かったので60分〜90分になるようにまとめた方がいいと感じた。
最後の長回し風なシーンを監督がやりたくなる気持ちはわかるが中途半端。
スタッフロールを見て知ったが、監督は劇団ひとりさん。
なので、この辺りのツメの甘さに納得。

柳楽優弥さんの演技は良いが、鑑賞中にたけしのモノマネに意識が行ってしまい集中力がとぎれる。
現代のたけし役もメイクや過剰なモノマネが気になる。
映画(配信)ビジネスとしては、そこが売りになるのかもしれないが、映画としてはマイナスポイント。

⚫︎
1980年の頃の漫才ブームの時に、自分の周りではB&Bが人気だった。
しかし自分は圧倒的にツービートが面白かった
ツービート。きよしとたけしの二人が好きだった。

この映画では、そのツービートのルーツ、きよしの偉大さも知れた事は、あの頃の答え合わせができ、満足度が高い

自分にとって「漫才」こそがシンプルな笑いなので「至高」と思っていたので、「コント」の方が芸としては正統だったとは思いもしなかった。
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