当時、劇場公開用としてではなく、オリジナルビデオとして作られた作品だったと思う。
原作は山田風太郎だが、そちらは未読。
とは言え『甲賀忍法帖』や『魔界転生』などいくつかの作品は原作を読んでいるので、彼の忍者小説がどんなものであるかは理解しているつもり。
なのでおよそリアルとはかけ離れた荒唐無稽な忍術対決も「まぁ、山田風太郎だし」と済む話。
一方でいくらお色気シーンがメインとは言え、悉くチープなのはいただけない。
低予算なのは解るが、冒頭の大坂夏の陣のシーンなどおよそ戦国の合戦シーンには見えぬほどにエキストラが少なく残念と言わざるをえない。
まぁこの作品にそんなものを求めることがそもそも野暮でありナンセンスだとは理解していても、もうちょっと頑張ってほしかったとは思う。