たかちゃん

美はしき出発のたかちゃんのレビュー・感想・評価

美はしき出発(1939年製作の映画)
3.5
ブルジョワ家庭の崩壊を描かせたらピカイチのヤマサツ作品。しかしこの家族は、どん底に堕ちても痛みを感じていない。原節子は働こうと就活するが、金銭感覚がマヒしているから、面接で給与を提示されても「ばかばかしくて働けませんわ」と席をける始末。母親は華道教室を開くといいながら、生徒とカルタ取りを始める。末娘の高峰秀子のみ、学校を辞めて働こうとする。そして家業が立ち直り、めでたく元通りとは、あまりに脳天気なエンディング。この一家は、もっと苦労させるべきだが、1939年製作という時代背景が影響していたのだろうか。
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