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総長の首のd3のレビュー・感想・評価

総長の首(1979年製作の映画)
3.7
中島貞夫監督追悼鑑賞。

中島貞夫と言えば東映やくざ映画のイメージが強いが、ご本人インタビューではたびたび「やくざ嫌い」を公言されている。
東映の職人監督であったために量産されたわけだが、作品を鑑賞していくとそのどれもが「やくざ礼賛」ではないことに気づく。

描かれるのは末端にいるチンピラの犬死であり、監督が「男の美学」のようなものに懐疑的であったことが伺い知れる。
そこが他の監督との大きな違いだろう。

主義が違いながらも仕事として依頼されれば作品を成立させ、それでいながら根底には自分の主張を反映させる。
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