りょう

くれなずめのりょうのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.7
自分も中高男子校だったこともあって、このノリ分かるなーって感じだった。映画としてはこの内輪ノリって客観的に見ると寒いよなって思うし、大人になっていく彼らとの対比にこの内輪ノリがあるんだな。
シャイボーイ、観月ありさ、のとこだけ軽く吹いた。

そうそう、披露宴から二次会の間って時間持て余すよね。特に学生時代の友達の結婚となれば、この時間は思い出話のオンパレード。自分には若くして身近な友達が亡くなった経験がないんだけど、もし本当にそういう事があったら、きっともっとこの5人の気持ち分かるんだろうな。もう居ないって分かってるのに、吉尾がまだそこにいるような感覚。吉尾と6人でアホな事やってたあの感覚。
5人それぞれ吉尾との関係性があって、それぞれから見た吉尾がいて、吉尾が多面的に描かれていく。

この6人の俳優陣がやっぱりすごいな。この力のある6人を集めたことで、結構この映画成り立ってるような気もする。

余興って何回も経験してきたけど、練習の期間がほんと好きだった。もうほとんど周りの結婚式終わっちゃったからやることもないんだけど。スタジオ集まって練習したり、そのあと居酒屋でダベったり、当日は余興始まるまで緊張しちゃって、自分たちの卓だけシーンとしてるみたいな。余興無事終わると安心してめっちゃ飲みだすみたいな。もうそういうこともこれから無いと思うと寂しいな。それだけもうおじさんになったってことだけども。

好きだったシーンは吉尾の訃報を知ったハマケンの泣き崩れるところ、三回忌での広成のお菓子もらいにきたみたいになっちゃってのシーン、ネジと広成と吉尾の3人で電気消してからのヨシエの名前出すなのシーン。

舞台が原作の映画って間とかが独特だな。アルプススタンドの端の方とかもだけど。
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