れお

くれなずめのれおのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.9
物語は結婚式の披露宴から二次会までの狭間を描いていて、その狭間の中で一人一人が過去のある出来事と向き合い、前へ進めてない自分を思い出す。

しかし友人たちと再び出会ったことで、讃えて停滞することを肯定する、に意味を持ち始める。その恥ずかしさバカさ加減を絶妙なさじ加減で6人がそれぞれ演じていた気がする。

タイトルの『くれなずめ』は、日が暮れそうで暮れない時間「暮れなずむ」を変化させ、命令形にした造語だそう。
まさにこの物語を表す言葉だと感じた。
残された人は、どんなに悲しくても明日を迎えなければならない。

しょうもない時間の隙間にこそ、自分の答えを見つけることができるのかもしれない。
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